2022年1月の香ディネート

「香ディネート(コーディネート) 」。
その時期のおすすめの香りと器をピックアップし、 さまざまな日常のシーンに合わせた「香りある豊かな暮らし」をご紹介する企画です。
暮らしの中に香りを取り入れて、毎日がより豊かになるようなご提案ができればと思います。


「初春」に香りを添えて
春をおもう香ディネート

お正月を迎え「新春」「迎春」といった言葉をよく耳にしますが、まだまだ春とは思えない寒さの日々。
でも、春はもうすぐそこまできています。
今月は「春をおもう香ディネート」をテーマに、お香と香立をご紹介いたします。

「旬」シリーズの「青春」と付属の磁器製「舟形香立」、そして「長手香皿 松葉」の「香ディネート」です。


そもそも、なぜお正月に「新春」「迎春」というのでしょう。
二十四節気上の春は、立春から。2022年は2月4日です。
諸説ありますが、旧暦の一月一日がおおよそこの時期のため、お正月は春の始まりを告げる節目として現在も私たちの生活文化に根づいているといわれています。

そんな春が待ち遠しいこの季節にお楽しみいただきたい香りです。



日本の四季を織り成す
香木の気品ある香り


「旬」シリーズは、日本の四季になぞらえた香り、青春・朱夏・白秋・玄冬から一種類としっとりと艶のある甘い香りの旬、そして磁器製の舟形香立がセットになっています。
それぞれ職人たちの手づくりによって丁寧に練り上げられたお香は洗練された渋いパッケージともあいまって、味わい深い逸品となっています。


「旬」シリーズのお香は、落ち着いた色味の六角形のパッケージにおさめられています。
六角形は亀甲文様ともいわれ、長寿や健康を象徴するおめでたい形です。


その中から、今回ご紹介するのは「青春」。
繊細な香木の香りが春の息吹を感じさせます。
ご自身で楽しまれるのはもちろん、お正月にお迎えするお客様への香りのおもてなしとしても最適で、お座敷や応接室にしっとりとした趣を添えます。


キラリと光る松葉文様の香皿に
凛とした青磁の舟形香立



「長手香皿」シリーズは、しろ・水玉・松葉の3種をご用意しておりますが、今回は新年にふさわしい松葉を。
松は樹齢が長く、また四季を通じて落葉しない常緑樹であることから、長寿や繁栄につながる吉祥文様として親しまれてきました。


松は、お正月には欠かせない門松にも用いられ年神さまをお迎えするための目印・依代となっていますね。
京都では、根引松(ねびきまつ)とよばれる門松をよく目にします。
根がついたままの若い松に和紙と水引が掛けられたもので、地に足のついた生活ができるように、成長し続けられるように、といった願いが込められています。


金彩の松をあしらった香皿に、清らかな青磁の舟形香立をのせ繊細な香木の香りをくゆらせる……。
心新たに迎える新年に、香りはそっと寄り添います。


新しい年を迎え
心新たにお香をくゆらす


山野が青々と茂る春はもうすぐそこ。
「青春」のように、夢や希望に満ち溢れるあたたかな季節に思いを馳せながらお香を焚いてみませんか。

新しい年が皆さまにとって幸せな一年になりますように。
本年も「香りある豊かな暮らし」をお届けしてまいります。
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