2021年7月の香ディネート

「香ディネート(コーディネート)」 。
その時期のおすすめの香りと器をピックアップし、さまざまな日常のシーンに合わせた「香りある豊かな暮らし」をご紹介する企画です。 暮らしの中に香りを取り入れて、毎日がより豊かになるようなご提案ができればと思います。


直接会えないお盆だからこそ
大切な人を思い出す時間に



今月は「大切な人を思い出す時間の香ディネート」をテーマに、お香と香炉をご紹介いたします。

7月。今年も暑い日々がやってきました。
梅雨が明ければ空は青さを増し、いよいよ夏本番です。

実家に帰省して家族と過ごしたり、親戚やお世話になった方のお宅を訪ねたり。
本来なら人と会う機会が多くなるお盆も、今年はまだまだ工夫して過ごす必要がありそうです。

そんな時だからこそ、香りとともに、大切な人を思い出す時間をつくってみませんか。
高級線香『祥薫 微笑』と、六兵衛窯の松栄堂オリジナル香炉『雫香炉 月白』の「香ディネート」です。


ご先祖様と過ごす一週間
お盆に京銘香を


ご先祖様の魂が帰ってくると言われる「お盆」。
日本人にとっては家族や親戚と過ごす、特別な期間でもあります。
帰省してお仏壇に手を合わせることが難しければ、ぜひご家庭から、お線香の香りとともに、ご先祖様や、大切な誰かに想いを馳せてみてください。
いつもと違う特別な時間に、松栄堂の「高級線香」はいかがでしょうか。


貴重な原料を大切に使いながら
一本一本丹精込めて


高級線香の原料となるのは、松栄堂の調合師によって吟味精選された、沈香や白檀をはじめとする漢薬香料の数々。
桂皮、丁子、大茴香、かっ香、龍脳……それらは中国・インドや、真夏の京都より蒸し暑い東南アジアの熱帯雨林など、海の向こうから届けられます。
自然からの贈り物である貴重な原料を調合し、味わいのある香りに仕立てます。


高級線香シリーズはすべて京都本店2階の「香房」で、人の手によって丹精込めてつくられています。
「高級線香」と聞いてしまうと身構えてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、一本一本丁寧につくられたお線香は、ご進物だけでなく、特別な日の香りとして、 ぜひご自宅でもお使いいただきたい自慢の逸品です。


心から心へ
香りを通じて届けたい想い


『高級線香 微笑』。高級沈香の澄んだ香りで、天上の清らかさをイメージして創られました。
長さ18cmのお線香を一把ずつ丁寧に詰めた「微笑 短」はもちろん、日々のおつとめにおすすめの徳用品も、多くのお客様にご愛顧いただいています。
その名称は、仏教語に由来する「拈華微笑(ねんげみしょう)」から名付けられました。
「言葉を介さず、心から心へ伝えること」を意味する言葉で、誰かを思う時や祈りの時間に、そっと寄り添う香りです。



高級線香の『祥薫』は使いやすい11cmサイズ。
こちらのサイズもひとつひとつ丁寧に。20本のお線香を和紙に包んでお届けいたします。
包んだお線香を入れている黒箱は、牛乳パックを再生し環境にも配慮したこだわりのパッケージです。
使用後はお香を入れるケースとしてご活用ください。




静寂の中にしたたり落ちる
一滴の雫を思い浮かべて



灰を入れて使う香炉はお仏壇のもの。そんなイメージもあるかもしれません。
ちょっと香りを楽しみたいとき、灰を入れた香炉にお香を立てれば、焚き残りもなく、焚いた後の灰を処理する手間も要らず、便利にお使いいただけます。

静寂の中で響く、水面にしたたる雫の音が、かえって静けさをもたらすように。
『雫香炉』は8代目清水六兵衛氏によってデザインされた松栄堂オリジナルの香炉です。
雫のように丸みを帯びたモダンなシルエットが特徴です。

『みやこ灰』を適量入れれば、好きな時に蓋を外し、お香を立ててお使いいただけます。



長時間使用していると、燃えつきたお香の灰やヤニで、香炉の灰が汚れてきます。
たき残りが出るようであれば取り除き、必要に応じて天日で干すなどしっかりと乾燥させて、火箸などで香炉の灰をかき混ぜ、空気を含ませてご使用ください。灰そのものについた匂いが気になってきたらお取り替えください。



祥薫サイズの高級線香は詰め合わせも承っております。
良い香りをほんの少し。お盆のお供えやご進物にもおすすめいたします。

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