MV

10月の香ディネート

「香ディネート(コーディネート) 」。
その時期のおすすめの香りと器をピックアップし、さまざまな日常のシーンに合わせた「香りある豊かな暮らし」をご紹介する企画です。
暮らしの中に香りを取り入れて、毎日がより豊かになるようなご提案ができればと思います。

秋の夜長をお香とともに
ゆるりと静かに過ごせるひととき


さわやかな秋晴れに心も静まる好季節。
秋が深まるにつれ日の沈む時間が早くなり、その分夜が長く感じられますね。
夜長のリラックスタイムにお香をたいて、ゆったりとしたひとときを過ごしてみませんか。


「秋の夜長をゆるりと過ごす香ディネート」をテーマに、4種の香りが楽しめる「源氏かおり抄 乙女」と、
ほっこりとした色合いの「六角香皿 白」の香ディネートをお届けします。

10月27日は「読書の日」
古典にまつわる香りはいかが

源氏かおり抄シリーズ


今年、大河ドラマで注目を集めている世界最古の長編小説『源氏物語』。
古典は学生の頃に少し触れただけ……という方も、
これを機に毎週日曜には平安時代に思いを馳せている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。


松栄堂製品「源氏かおり抄」は『源氏物語』に登場する人物の人柄や情景を、
香りや香炉などで表現したシリーズです。
読書のおともにお香をたいて、また『源氏物語』各帖のシーンに思いを馳せて、香りを楽しんでみませんか。

心から春待つ園はわが宿の
紅葉を風のつてにだに見よ

乙女パッケージ


『源氏物語 第二十一帖 乙女』
源氏は式部卿宮(紫の上の父)の五十の賀宴をとりおこなおうと、「六条院」と呼ばれる新邸を造営します。
その広大な御殿は四町にわけられ、それぞれ春夏秋冬になぞらえた室礼がなされ、お庭には四季の風情をもたせて花木が植えられました。
そして春の町には紫の上を、夏の町には花散里を、秋の町には秋好中宮を、冬の町には明石の上を住まわせます。


秋好中宮の庭には美しく染まる紅葉が植えられ、澄んだ音が遠く響くように石が
水中に置かれ、滝を落としたその奥には秋草が続いていたのだとか。

乙女4種


「源氏かおり抄 乙女」は、六条院の四季の御殿をそれぞれ香りで表現しました。
春の町(緑)は、軽さと爽やかさがある甘い香り。
柔らかい白檀の香りが、春の陽を思わせます。

夏の町(桃)は華やかな柑橘系の香り。
甘味によって、柑橘系の爽やかさが引き立てられます。

秋の町(黄)は、やわらかな渋さを感じる香木の香り。
落ち着いた雰囲気が秋の乾いた空気によく合います。

冬の町(紫)は、静かで素朴な香木の香り。
ひっそりした冬の朝のような印象を感じさせます。

各5枚入っているので、その日の気分にあわせてお楽しみいただけます。

四季折々の扇面になぞらえたお香
今日の気分はどの香り?

乙女 火をつける様子


湾曲した平たい二等辺三角形で自立する、松栄堂製品のなかで唯一の形状をしています。
頂点に火をつけて専用の簡易香立にのせると、下に燃え進み香りが広がります。
強い風があたったり、たいている途中で動かしたりすると倒れることがあるので、風の当たらない安定したところでお楽しみくださいね。

乙女ふた開けた状態


お香の連なる姿を扇面に見立て、それぞれの季節の意匠をあしらった優美なパッケージも見どころです。

ミルク色の香りのうつわ
土の温かみと、ほっこりとした風合い

乙女 たく様子


たたら作りを得意とする職人の手によって、ひとつひとつ丁寧につくられた瀬戸焼の香皿です。
温かみのあるミルク色の釉薬と、焼き上がってから漬ける渋により浮かび上がらせている繊細な貫入。
おおらかで穏やかな表情が、ほっこりとした気持ちにさせてくれます。

貫入の様子までわかるアップ


ほくろや釉薬の濃淡、貫入の入り具合など、手しごとならではの味わいを個性として可愛がっていただけましたら幸いです。

秋の長雨があがって空晴れ渡り、涼しさ広がる
灯りのもとでの読み耽る心地よさ

書籍いろいろ


読書の秋といわれるように、過ごしやすい気候になると本を読むのもはかどりますね。
松栄堂ではお香にまつわる書籍も取り扱っております。
お香を軸に日本の文化史を100年ごとに通覧する『香千秋』や、松栄堂が主催するエッセイ公募コンテスト「香・大賞」の受賞作品集『かおり風景 全3巻』など。
さまざまな切り口で「香り」に思い巡らせていただけましたら幸いです。

読書しながらお香をたいてるシーン


虫の声を聞きながら、しっとりとお香をくゆらせ、秋色のうつわを愛で、リラックスした心持ちでページをめくる……すてきな秋の夜長をお過ごしください。

並べ替え:
商品名
価格(安い順)
価格(高い順)
5
5