
8月の香ディネート
「香ディネート(コーディネート) 」。
その時期のおすすめの香りと器をピックアップし、さまざまな日常のシーンに合わせた「香りある豊かな暮らし」をご紹介する企画です。
暮らしの中に香りを取り入れて、毎日がより豊かになるようなご提案ができればと思います。
ご先祖さまと暮らす一週間
暑さも本格的になる頃、お盆を迎えます。
家族が集まる夏のひとときは、せわしくも楽しいもの。
小さかった子どもたちも年々成長し、ふと振り返ってみると、毎年の夏が貴重な思い出になっていたりします。
また今年も皆で集まれることに感謝をしながら、近況を語り合う良き時間。
8月の香ディネートは、脈々とつながるえにしを思い、ご先祖さまへ感謝を伝える一週間のご提案です。
盛夏8月、輝く太陽

太陽の元気な光と、一斉に鳴きはじめる蝉の声を合図に、夏の一日が始まります。
網を片手に走る子どもたちの首には、捕まえた虫たちが顔を覗かせる虫かごが。
そして、たくさん遊んだあとは冷えたスイカをみんなで分けてひと休み。
また子どもたちは元気に走り出し、見守る大人たちはビールを片手に縁側で夕涼みをしたり、夕飯の支度をしながら「最近どうしてた?」とよもやま話に花を咲かせたりしています。
楽しいときはあっという間で、気がつくともう夕暮れ時、なんてことも夏休みならではですね。
おしょらいさん

お盆は「盂蘭盆会(うらぼんえ)」を略したもので、「仏説盂蘭盆経」にある目連(もくれん)尊者の故事に由来しているといわれています。
目連尊者は、餓鬼道に落ちた母を救うべく、夏の修行を終えた僧たちにお供え物を捧げ、その功徳によって母は救われました。
それ以来、お盆の時期はご先祖さまを供養する大切な行事として受け継がれてきました。
地域や宗派などによって異なりますが、京都にのこる風習では、ご先祖さまの御霊をお精霊(しょらい)さんと呼び、8月7日~10日の間に六道珍皇寺さまや千本閻魔堂さま、または菩提寺さまへお迎えに参ります。
ついてきてくれたお精霊さんを8月13日に自宅のお仏壇へお迎えし、4日間を共に過ごしたのち、お盆の最終日である8月16日、送り火と共にお見送りをします。
五山の送り火といえば、京都の夏の終わりを思い出す、風情ある景色の一つではないでしょうか。
大切な人へ、京の香りを

一年に一度、ご先祖さまをお迎えするお盆。
大切な人を思いながら良い香りをお供えし、皆で手を合わせます。
そんな特別な時間におすすめするのは、高級線香シリーズの「松の友」。
根を深く張り、何百年もの樹齢を重ねる松の木。
親から子、子から孫へと青々とした緑を保ちながら受け継がれていく姿に、連綿と続くえにしを重ねると、松の名を冠した香りはいっそう心に響きます。

高級線香シリーズは、こだわりの原料を使用し、職人が一本一本丁寧に手作りをしています。
その中でも白檀をベースとした「高級線香 松の友」は、穏やかさと柔らかさがあり、どこか懐かしさも感じられる香り。
燃焼時間は約40分です。
白くどっしりとした一重口香炉を使うと、姿よくお使いいただけます。

たきたい時間にあわせてお好みの長さに折ってお使いいただくこともできます。
遠方にいらしてお仏壇へはお参りできない時は、ご自宅でお手持ちの香炉や香立を使ってご供養されてもいいですね。
伝えていきたい思い

穏やかに香りに包まれていくと、自然と心が落ちつき、ご先祖さまへの感謝の気持ちが満ちてきます。
立ち上る煙と香りがご馳走となって、ご先祖さまに届きますように……。
その場にいる皆と共に思いを馳せる時間は、かけがえのないものです。
こうして一緒に過ごす夏が、また来年、再来年と続いていくことを願って。
暑い暑い日本のお盆ですが、皆で賑やかに、また心静かに、ご先祖さまに寄り添う時間をお過ごしください。















