
3月の香ディネート
「香ディネート(コーディネート) 」。
その時期のおすすめの香りと器をピックアップし、さまざまな日常のシーンに合わせた「香りある豊かな暮らし」をご紹介する企画です。
暮らしの中に香りを取り入れて、毎日がより豊かになるようなご提案ができればと思います。
春の陽、雪解け、新しい日々
ぽんと背中を押す優しい香り
すっかり日も長くなり、日ごとに春を感じてゆく3月。
お出かけの服装に迷いながら、あれだけ疎ましかった寒さが、どこか名残り惜しくも思えます。
新しい日々を前にして、うきうきするような、不安なような、心落ち着かない日々を送る人も多いのではないでしょうか。
変わる季節、香りで自分を応援するように。
「薫路 雪柳」と「銀製香立 雪輪」で、優しく背中を押す「香ディネート」をお届けします。
新たな旅立ちを香りとともに
華やぐ季節、今だけの私

旅先で過ごした空気・音・光・時間を香りで彩る薫路シリーズ。
「甘露」が加わり全6種となった本シリーズより、今月は「雪柳」を紹介します。
踊る花びら、華やぐ季節。
なめらかに甘く、清楚な花の香りに仕上げた「雪柳」。
春からの旅立ちを前に、飾らない素直な気持ちを、香りとともに、あなたの思い出としてインプットしてみてください。
春に楽しむ「雪」のモチーフ
ひとひらの雪輪に思いを乗せて

雪柳は春先に咲く可憐な花です。
春の京都を晴れやかに飾るように、松栄堂に近い京都御苑や、鴨川沿いの並木道にも枝垂れ咲きます。
白い花々が静かに風に揺れる姿は、音もなく降る雪のよう。

そんな雪の結晶が文様化された伝統文様の「雪輪」。
雪の形ですが、使われるのは冬だけのものではありません。
涼しさを演出するために夏の着物に使われたり、春の雪解け水を意味し「豊作をもたらす」吉祥文様として用いられたり、季節を問わず、見立て次第で楽しむことができます。

クリーム色のお皿にのせた、ひとひらの雪輪の凛とした佇まいからは、雪解け間近な早春の風情を感じられます。

新しい日々の予感を、どんな言葉で表しましょう。
うきうき、どきどき、そわそわ、わくわく。
どんな時でも、今の気持ちは、今しか味わうことができません。
来る春を喜ぶような「薫路 雪柳」のフローラルな香りが、
そんなあなたに、そっと寄り添います。

エールを込めた贈り物に、香りのセットはいかがでしょうか。
門出を祝い、新天地での活躍に願いを込めて。
ほんの少しの名残惜しさを、雪輪文様に込めて。

ありのままのあなたを、「雪柳」の甘い香りで応援します。
ふくらむつぼみ、あたたかな日差し。
やがて季節はすすみ、この3月が遠い記憶の一部になっても、香りで思い出せるからきっと大丈夫。
そう思っていただけたなら、香りのつくり手としてこんなに嬉しいことはありません。